物知り編

●ここでは,カイロ使用時には何の役にも立たない,ちょっとした物知り知識を紹介します。
●避難所でヒマなときとかに読んでください。ただし電池切れには注意。

●ハクキンカイロは,東京オリンピック,ユニバーシアード神戸大会,長野オリンピックの聖火輸送に使われました。使われたのは,輸出用のPEACOCK#Gの穴をいくつか塞いだもので,火口に酸素の吹き込み口のついた専用限定モデル(非売品)です。

●南極観測隊が使用したこともあります。

●極寒地でオーロラ撮影などを行う人も使っているようです。ただし,飛行機にベンジンを持ち込もうとして逮捕されないよう注意することと,できればカメラにハクキンカイロを2,3台くくりつける(万一の立ち消えに備える),タオルでぐるぐる巻きにすることと,レンズに直接カイロを当てない(レンズが割れることがある)というような専門の注意事項があります。

●このほかにも極寒地で計測機器を動作させるのに使われるようです。

●第二次世界大戦では,日本軍の戦闘機のエンジンを暖めるのにも,専用のハクキンカイロが使われました。ただし,ハクキンカイロは大阪大空襲でいったん全部焼けたので資料は残ってないそうです。

●ハクキンカイロは大正12年(1923年)創業で,1924年以降のモデルは,すべて現行火口等の消耗品が使えます。1923年モデルは,ハクキンカイロで修理してくれるそうですが,そんなの持ってないので詳しくは知りません。


●使い捨てカイロが生まれたのは1978年,ロッテのホカロンが元祖,ということになっていますが,本当の元祖は,旭化成が1974年に米軍のカイロを元に開発した商品です。試験販売されたものをあちこちの会社が研究して,いくつもの後追い製品ができました。ロッテのホカロンもそのうちの1つです。
ただし,旭化成を含め,先発メーカーは既に全部撤退してしまい,今でも使い捨てカイロをやっているメーカーとしてはロッテが一番古い会社になります。
ただ,ホカロン以前のものは,袋から取り出すとすぐ反応するわけではなかったようです。

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