謎の韓国製RONSONと日本の川崎精機製作所製カイロ


※これらの製品のうち日本製のものについては、発売元の公式サイト上に表記がなかったので、「謎の韓国製と日本製カイロ」という形で紹介してきましたが、2012年1月現在、メーカーのサイトに一部商品の紹介があるので、メーカー名を入れました。


聞かれる前に書いておいちゃいますが、ここで紹介する2機種はハクキンカイロ製品ではありません。火口の形状はハクキンカイロとほぼ同じです。個体差によって互いにつく場合とつかない場合があります。つかない場合は火口やタンクのクチをペンチなどで少々加工すればつくかもしれませんが、発熱量などが設計と釣り合わない可能性があります)

左が韓国製、右が日本製のベンジン式カイロです。
左のものには超有名なブランド名がついていますが、偽物というわけではなくて、このブランド(RONSON)をつけたグッズを韓国内で売る許可を得たメーカーが作ってるもののようです。そういう、ブランドの又貸し(?)みたいなものはそういう世界では結構あるみたいです。もちろん変なものを作ろうとすると許可もらえないんでしょうが、このグッズは許可がもらえたのでしょう。Since 1896と書いてありますが、もちろん、1896年からカイロをつくっているというわけではなくて、このブランドがその時代からあるという意味のようです。

右は日本製のベンジン式カイロです。KPW-153という型番がついています。「カイロ」、「懐炉」と別々にわざわざ書いたり、箱にmade in JAPANって書いた上に、製品の「MADE IN JAPAN」刻印がわざわざ見えるパッケージにしたり、なんだか分かりません。メーカーは東京の川崎精機製作所です。
ちなみに、どっかの飛行機とかバイクとかをつくってるメーカーとは何の関係もなさそうです。
それにしても富士山に梅とかすごいベタベタなパッケージでそれがまず驚きです。


こちらが韓国製のほうの中身です。
韓国語説明書と英語説明書が入っています。


こちらが日本製のほうの中身です。


不思議なことに、この2機種は遠く海をはさんだ違う国で作っているにもかかわらず、火口に互換性があります。まあ、それは、ハクキンカイロと火口に互換性がある機種をつくった海外メーカーもあるのでそれだけではあんまり驚くべきことではありません。
一番謎なのは、燃料カップです。全く同じ形です。それだけならどっちかがどっちかのまねっこなのかなあ、くらいであんまり気にすることでもないのですが、問題はこの部分です。

上が日本製のものの、下が韓国製のものの燃料カップなのですが、よくよくよくよく見てください。何故かどちらにも、カップの上の線のちょっと下に、全く同じ形の傷のようなものがついているのです。

火口に互換性がある上に、どう見ても別物とは思えない燃料カップ。一体これら2つの機種にはどんな関係があるのでしょうか。

発売時期とかがどっちが早いのかはわかりませんでした。韓国製のものは2005年頃には売ってたような気がします。日本製のものは2007年に手に入れたのですが、発売は2006年12月頃のようです。

追記。

2009年までに日本メーカーのほうの替火口が発売になった模様です。サイト作者は2009年8月に購入しました。
あと、このメーカー、ずいぶん前から自社サイトを持っているのですが、カイロに関しては一切、説明がありません。(追記)2012年1月にこのメーカーのサイトを見返したところ、カイロの紹介ページができていました。


2008年頃に発売になったこのメーカーの新モデル(KPW-210)です。
本体はアルミ製になって小さくなりました。カップ1杯で12時間のモデルです。
火口は旧型と互換性があるようです。
最も大きな変更は、給油カップのキズです。従来のモデルでは向かって左にキズがありましたが、新モデルでは向かって右についています。ただし、左右が逆になっただけで位置は完璧に同じです。

裏側

ほかにもピンクとかゴールドとか色違いのものもあるようです。


さらに追記(2012年1月現在)

今まで、川崎精機製作所は、公式サイトを持っているにもかかわらず、何故かこれらの製品をサイト上に表記していませんでしたが、いつの間にか商品紹介ページができていました。これによると、KPW-210のほうの商品名は「ポケットウォーマー II型」というようです。
さらに、オイル付きセットもあるようなので買ってみました。
メーカー公式サイトでは、現在は右のKPW-210のものしか掲載されていませんが、左のKPW-153のセットもあるようです。

バーコード

どちらも、KPW-210単体の箱についているのと同じ4952355で始まっていて、すべて、川崎精機製作所の純正品である(他社が作ったセット品ではない)ことが分かります。どうでもいいけどオイルとかカイロ本体のバーコードは読めないようにマスクしておかないと、販売店の人がレジ打つときとか困るんじゃないかとか素朴に思うのですがそういうことは考えてないようです。

そしてこの2つのセット品、どちらも、RONSONの純正オイル(148ml)がついています。このオイルって..... このページの上のほうで紹介した韓国製のものについていたブランド名ももう一度思い出してみましょう。

しかし、単に川崎精機製作所が勝手にRONSONのオイルをつけただけで、特にこのブランドとは何の関係もないのかもしれません。そう思ったのですが、KPW-153のオイル付きのほうにはこんな追加説明書がついていました。

ちょっと文章の意味が通らない部分もありますが、これによると、川崎精機製作所は「ロンソンオイル」を扱っている業者だということになります(サイト上に表記はないようです)。数年の時代と海を越えた、2つのパズルの部品がまた、かみ合ったような気がしました。
なお、パッケージ内のオイルの輸入元は、ロンソンライター日本総代理店日本シイベルヘグナー株式会社の名前になっていて、「ロンソンライター総代理店」という文字もありました。(この会社は確かにロンソンライターを扱っていましたが、今はこの会社のサイトには総代理店である旨の表記はないようです)

参考のため、バーコードを紹介しておきます。

ポケットウォーマー II型(KPW-210) 4952355201006
ポケットウォーマー・KPW210Pオイル付セット 4952355203000
KPW-153 4952355200009
KPW-153のオイル付きセット 4952355205004
替火口 4952355200016

韓国製RONSON 8803213302075


(追記)2023年1月現在、製造販売元の川崎精機製作所のホームページは閲覧できない状態になっています。whoisを使っても該当なしになっていました。
製品のバーコードで事業者名を検索などもしてみましたが、いずれも該当なしになっていました。


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