2004年冬モデル

※このページで紹介しているモデルは2004年出荷モデルで、2024年現在は流通していません。Zippo Handy Warmerはハクキンカイロが作っている、とか、ハクキンカイロのOEM、などという情報が現在も流れていますが、2024年現在、国内・国外で販売されているZippo Hand Warmerは、ハクキンカイロとはパーツも使用方法も異なる全く別の製品です。

2004年9月16日出荷開始のZippo Handy Warmer 2004年冬モデルです。
製品型番はZHW2Fのままで、定価も据え置きの4200円(税込)です。バーコードもパッケージも2003年モデルと変わりませんが、中身はほんのちょっとマイナーチェンジしています。
具体的には、

の2点です。これ以外は全く同じでした。説明書は、注油カップの説明のところだけが差し変わっていて、ほかは一字一句、図にいたるまで2003年モデルと同じです。

パッケージです。2003年モデルとほとんど区別がつきません。裏面のバーコードの番号まで同じです。だたし、何故かバーコードの番号部分のフォントが変更されているので、裏を見れば分かります。あと、2004はパッケージを斜め上から見れば白い燃料カップが見えるはずです。また、8つある穴のうち、下段中央の穴から、火口(バーナー)の刻印の「Zippo」のうち「pp」の2文字が見えますので、これが見分け方になるでしょう。もっとも2003年モデルは完売だそうなので、そもそも市中にはあまり出回ってないと思いますが。
(追記。新品状態で下段中央の穴から「pp」の文字が見えないモデルがありますが特殊モデルなので気にしなくて平気でしょう)
唯一の変更部分の火口と燃料カップです。こう書いてもよく見えないので次の写真が拡大図です。
火口(バーナー)の刻印です。思ったより立派でちゃんとロゴになっていて(R)マークもついています。
カップです。注油口がZippoオイルの注ぎ口に合わせて極端に細くなっているのが分かります。説明書では、タンクに入れすぎた燃料はこの口に搾り出せってことになってますが、ちょっと難しいんじゃないでしょうか? なおこのカップは12.5mlカップのようで、2杯で24時間保温です。2003年モデルにあった、ハクキンカイロのパテントナンバー表記は当然ありません。また、このカップには、表面に2本の印があるだけで、ほかに表示はありません。
火口の裏にも実は違いがあります。上は2003年モデル、下が2004年モデルの火口(バーナー)です。

2004年モデルストラップ付き

前シーズンにひき続きストラップ付きモデルもありますが、前シーズンと同じく、(株)スターラインの独占販売のようです。定価は4200円(税込)で、昨年度モデルと同じです。また、ストラップなしでオイル付きのモデルとも同じ価格です。

中身のハンディウォーマーと注油カップは、当然、2004年モデルと全く同じです。オイルがなくてそのかわりにストラップがついている、というモデルです。通常の2004年モデルとはパッケージがちょっと違います。型番も、ZHW3Sで、通常のオイル付きモデル(ZHW2F)と違います。なお、Sはストラップ、Fは燃料の意味らしいという説があります。
前年度、当サイト作者が「ストラップにZippoロゴがない」とツッコミを入れたせいなのかそれとも特に関係ないのかは不明ですが、ストラップにZippoロゴが入りました。長さは約57cmです。


2024年12月25日、Zippo Handy Warmerのうち、ハクキンカイロ株式会社(当時の商号は株式会社ハクキン)が関係しているモデルは2002年モデルと2003年モデルのみであることが公式に発表されました。
2004年モデルについては、注油カップがハクキンのパテントナンバー入りのものからじょうご式に変わった時点でハクキンとの関係が変化したことはある程度判断ができますが、製品のウォーマー自体はどこをどう見ても見分けがつきません。
当時どのようなことがあったのかは分かりませんが、何らかの事情で2003年モデルの金型がマルカイコーポレーションに譲渡され、その後は別の会社で製造された可能性があります。
マルカイが発注した製品の型なんだから型の持ち主は元々マルカイだろうが! それが金型の世界では話はそんなに簡単じゃなくて、それをやっちゃうと、型だけ作らせて全く製造させずに「型はうちが発注したんだから無料で引き取るね」とかいうことができてしまうので、通常は金型の権利は製造元が持ちます。そうじゃない契約もあるかもしれませんが、この道80年(当時)のハクキンがそんな商習慣知らないわけないし、2003年モデルと2004年モデルの本体が見分けできないレベルで同一なのは、型は同じものが使われている可能性は高いとサイト作者は考えます。
何故2004年モデルから製造元が変わったのか、その理由について外野があれこれ言うことではないのですが、マルカイが一方的に引き上げたというのではなく、ハクキン側の社内事情とかもあったのではないかと察します。

なお、前述したとおり、2024年現在製造販売されているZippoブランドのハンドウォーマーは、ハクキンカイロ株式会社は一切関係していません。

ここに挙げた2004年モデルだけではなく、2005年モデル、2006年モデル等も、新品状態ならば付属品等で見分けがつきますが、そうでない場合、形状が全く同じなので見分けるのは困難です。


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