実験編

ここに上げた実験の中には、ハクキンカイロを損傷したり、人間や物体に危害を与える可能性のあるものが含まれます。これらは実験の成果として掲示しているのであって、同様の実験を行った際に生命及び財産に損害を与えないことを保証するものではありません。これらの実験を行う際には、自己責任でお願いします。下記に同じ意味でほぼ同一の意味の警告を再度掲示します。

よいこはまねしちゃだめだよ!


目次

実験1 ベンジンはどのくらい揮発する?
実験2 古い火口の再生
実験3 ナショナルカイロ用点火器をハクキンカイロ3Rプラチナムに使う
実験4 燃料にエタノールを使う
実験5 お茶ガラ消臭剤は利くか!?
実験6 炭火で點火
実験7 ハクキンカイロで点火
実験8 コールマンホワイトガソリンは使っても平気?
実験9 ダイソーライター用オイルは使っても平気?
実験10 ハクキンカイロで聖火に点火だ!
実験11 寒冷地テスト
実験12 ペットボトルで燃料を保管
実験14 灯油は使うな

燃料の実験に関してはこちらにまとめてあります

実験13 燃料の比較
実験15 重質ナフサと合成イソパラフィン系炭化水素

実験16 Zippoオイルの変質
実験17 カイロ用ベンジンの変質
実験18 Zippoオイルの減少
実験19 2009年、Zippoオイル、また成分変更


実験1 ベンジンはどのくらい揮発する?

特に冬山登山などをする方にとって重要なのですが、登る前にカイロにベンジンを入れておき、山頂に着いたら点火したい、というようなことがあります。燃料を容器に入れて持っていけばよいのですが、手袋をとって燃料を入れたくない、少しでも荷物を少なくしたい、というような理由で、このようなことをされる方はいると思います。
しかし、燃料のベンジンは置いておくだけで少しずつ揮発してしまいます。では、具体的にどれくらい揮発するのか、実験をしてみました。

やり方
カイロ2つにベンジンを12時間分(約9.6g)入れ、片方はそのまま放置、もう片方はZipLocフリーザーパック小(10個入り99円)に入れて放置しました。重量は0.1gまではかれる家庭用デジタルはかりを使いました。
24時間後、そのままのほうは重量が1.9g減(2.5時間分)。ZipLoc入りのほうは0.6g減(45分分)でした。
結論ですが、日帰り登山のようなときは、出発時に多少多めに燃料を入れておけば平気。
数日後から使いはじめたいときは、燃料を入れZipLockで封をすれば3日くらいは持つ。
その後の経過ですが、ZipLocのほうは72時間で1.7g減という結果でした。
この後、87時間経過したところで点火してみましたが、9時間弱発熱していました。
このことからも、多少多めに燃料を入れてジップロックしておけば、3日くらいは燃料は揮発せずに持つ、ということが分かります。ジップロックなしでも、燃料注入当日中に点火する分にはあまり問題は起きないでしょう。
追記:このとき、揮発しやすい成分のみが先に蒸発してしまい、点火時には揮発しやすい成分が残っておらず、発熱しないのでは?と、えらく難しい心配をしていた方もいらっしゃいましたが、杞憂のようです。えらく乱暴なことを書くと、日本酒を放置しておいても、揮発しやすいエタノール成分だけが先に全部蒸発するわけではない、というのと同じ理屈のようです。

実験2 古い火口の再生
火口がだめになるのは、ぼろぼろになって白金触媒が落ちて減ってしまうというのもありますが、触媒に煤がついて使い物にならなくなる、というのもあります。
では、触媒を洗えば再利用できるのでは? ということで、もう全く使えなくなった古い点火芯付きA型火口(既に製造停止のモデルです)と、3R火口を洗ってみました。火口は底の部分の金具を外せば触媒が取り出せるようになっています。
点火芯付きA型火口は、丸まっている触媒部分を開いて(網状になってました)、石鹸や洗剤を練りこんで手もみ洗い。のちに十分にすすいでから乾かしました。その結果、20年前の火口が復活しました。
同様な実験を3R火口でも行いました。しかし、触媒部分は網状ではなく繊維状になっており、洗っているうちにぼろぼろと崩れ、戻して乾かして点火しても全く温まりませんでした。3Rプラチナム火口やBM火口も恐らく同じだと思います。現行モデルでは、火口の洗濯はやらないほうがよいようです。
(追記)ベンジンで軽くしぼるように洗うといい、というのでそっちもやってみましたが同様で、今までかすかに温まっていたものがまったく点火すらしなくなりました。ので、3R火口は洗わないほうがよいようです。洗って復活するのはよほどススがついたときだけで、3R火口の劣化はガラス繊維が時が経つにつれぼろぼろに崩れたり、熱で徐々に溶けて減るためのものなので、洗ったからといって量が戻るわけではなさそうです。
酸素と炎を吹き付けて煤を焼いてしまえば? という意見もありましたが、実際にやってみると、ガラス繊維が溶けてしまい、逆に火口が復活不能になります。(詳細は実験10をごらんください)
追記:A型火口も触媒部が見るからに洗うとぼろぼろになりそうで、試していません。(追記)やったけどやっぱりだめでした。

実験3
ナショナルカイロ用点火器をハクキンカイロ3Rプラチナムに使う
ちゃんと点火しました。

実験3−2
ハクキンカイロ3Rプラチナム用点火器をナショナルカイロに使う
ちゃんと点火しました。

実験4 燃料にエタノールを使う
取扱説明書には絶対使うなと書いてありますが、消毒用アルコール(エタノール95%)を使ってみました。
薬局で手に入るアルコールは数種類ありますが、中には毒のものや、ある種の細菌を殺すために別の成分(主に、水)を混ぜてあるものがありますので、どちらにしても薬品びんの成分表とか見て分からない人は試さないほうがいいです。
結論から言うと、発熱はしましたが、臭いがすさまじく、(病院の臭いが充満していると思ってください)とてもずっと使っているわけにはいきませんでした。燃焼時間は純正ベンジンより若干短いくらいでしたが、とにかくにおいがすごいのでやめたほうがいいです。
濃度70〜80%程度の通常の消毒用アルコール(消毒用エタノール)は、濃度が低く、点火できません。
※何べんも書きますが、アルコールには毒性の強いものがあります。間違って使うとほんとにすごいことになりますので、くれぐれも真似しないでください。

実験5 お茶ガラ消臭剤は利くか!?
2ちゃんねるで、お茶パックに脱臭剤を入れてフリース袋の中に入れるといい、という情報があったので、さっそく試してみることにしましたが、脱臭剤を買うのがもったいなかったので(せこい!)、脱臭効果があると言われるお茶ガラを使ってみました。
しぼったお茶ガラを2〜3分、電子レンジで熱して加熱します。これをお茶パック(120枚入り198円)に入れ、カイロ本体をはさむようにフリース袋の中に2つ入れました。2つ入れたのは、空気の出入りする孔雀の穴が両サイドにあるためです。
結果ですが、思ったよりにおいが消えた。ような気がしますが、サイト作者本人は既に燃料のにおいに慣れっこになっていて分かりませんでした。
お茶パックやお茶のティーパックなどを大量に使っている方はこちらのほうが手軽で安くさらに廃物利用もできて一石三鳥かもしれません。お茶ガラでなく、お茶葉でもうまくいくはずです。
お茶パックに粒子状消臭剤を入れている人や、活性炭シートを使って実験している人もいるようです。

実験6 炭火で點火
戦中角形の説明書に炭火で点火できると書いてあったのでやってみました。結果、点火しました。このモデルと3Rは無事点火しましたが、点火芯付A型火口は点火できなかったです。(ただし、私の持っている点火芯付A火口は、一度だめになったのを実験2の方法で無理やり再生させたものです)やはり説明書に書いてあるだけあって、戦中角形は説明書のとおり、火口の脇の金属部分に炭火を当てるだけですぐ着火しました。3Rは少し時間がかかりました。火口の脇の金属部分ではだめで、真ん中のマッチの火を当てるところに当てるとうまくいきました。

実験7 ハクキンカイロで点火
ハクキンカイロから出るあの熱を利用して何かできないか、と考えたあげく、「ハクキンカイロの点火に使えるのではないか?」と思い立ち、試してみました。
発熱中のハクキンカイロの火口と、燃料だけ入れてまだ点火していないハクキンカイロの火口を交差するように重ねてしばらく置きました。その結果、点火に成功しました。
....なんかそんなことしてどうするよ....

実験8 コールマンホワイトガソリンは使っても平気?
平行輸入品のコールマンホワイトガソリン(無着色)をひと冬使ってみましたが、別に火口はだめになりませんでした。ので平気だと思います。着色された日本国内版もひと冬(7リットルくらい)使ってみましたが、綿が青っぽくなる以外の問題は出ませんでした。10月から3月まで丸々5ヶ月ぶっ続けで連続使用しても、火口も綿もだめにはならなかったので、特に問題はない、と思って大丈夫のようです。
また、この青い着色料はほとんど揮発するらしく、使っても問題はないようです。ただ、ハクキンカイロは着色されたものの使用については想定してないようです。
火口はさすがに5ヶ月ぶっ通しで使ったので若干劣化したようです(持続時間が長くなった)が、これは純正燃料を使っても同じでしょう。
参考のために青いホワイトガソリンを5ヶ月使用したカイロの写真です。

ホワイトガソリンを使うとこのようにクチが青くなります。ただし、しばらくして乾くと色はなくなるので、この青い染料は揮発すると思ってよいようです。
5ヶ月間、ほぼ毎日24時間ぶっ通しでコールマンの青いホワイトガソリンを使い続けた綿です。
変質も劣化も、染料の残留もないことが分かります。左が火口側になります。左側が若干変質しているのは、火口の熱で綿そのものが少し焦げているためで、純正ベンジン使用時にも同じような劣化が起きますので、別にホワイトガソリンのせいではありません。青い紙は綿の型崩れを防止するためにあらかじめ入っていたもので、ホッチキスでとめてあります。
なお、この紙が青いのもコールマンホワイトガソリンのせいで、もともとのこの紙の色は白です。
念のために全部の綿と綿を抜かれた本体です。
2ヶ月おいた綿です。色調整の関係で上の写真よりも青い紙の色が濃く見えてしまっていますが、青い染料はだいたい抜けています。ただし、しばらく置いても染料は完全には抜けませんでした。ただ、染料のせいで故障するのよりは、綿そのものが酷使されてだめになるほうが早そうです。

実は、コールマンは1970年代まで、ハクキンカイロとほぼ同様のしくみの、プラチナ属触媒を使った暖房製品を出していました。今売っているコールマンホワイトガソリンに、この製品では使えないという注意書きはないので、おそらく同じしくみのハクキンカイロで使っても問題は生じないと勝手に思います。
というか、この実験やったあとで、「コールマンホワイトガソリンプラス1」とかいう、添加剤入りの純正ホワイトガソリンがあることを知ってなんだかやになっちゃいました(爆)。こちらのホワイトガソリンも、旧製品には使えないとかそういう注意書きがないので、たぶん、ハクキンカイロに使っても問題は生じないんじゃないかと思いますが実験はしていません。


実験9 ダイソーライター用オイルは使っても平気?
100円ショップダイソーで販売されているライター用オイル(120ml入り税込105円)をひと冬使ってみましたが、特に問題は出ませんでした。ただし、においが嫌いだという方もいるようです。綿がだめになったという方がいましたが、サイト作者が使った限り、そのような問題は生じませんでした。
(追記)ただし、120ml入りのはずなのに、計ってみたらこれよりも10ml以上足りないパッケージが非常に多くありました。そんなわけで、サイト作者はダイソーのライター用オイルは緊急時で他に選択肢がないという場合以外はおすすめしません。
同じように100円ショップシルクで売っているライター用燃料(中国製。水戸市の業者の住所が書いてありました)も使ってみようと思っていますが、こちらは若干比重が軽いのか、早く燃料切れになるようです。

実験10 ハクキンカイロで聖火に点火だ!
ハクキンカイロのサイトに掲示されている、東京及び長野オリンピックの聖火リレーの話を見るたびに、ぜひやってみたい!と思ってたのですが、なかなか機会がありませんでした。が、最近の健康ブームとかで、酸素缶がスポーツ用品店で手軽に買えるようになったのでチャレンジしてみました。ただし念のために書いておくと、発火中の火に酸素を吹き込むというきわめて危険な実験でもあります。この実験結果の提示は、結果の発表を行っているだけで、実験そのものの安全性については責任をおいかねます。化学に関する知識や実験の経験のない方は絶対に真似しないでください。何かあっても当サイト作者は責任をおいかねます。実験の検証は、検証者の責任において行ってください。下記に念のため同様の意味の警告をつけ加えます。

よいこはまねしちゃだめだよ!

この実験は、東京オリンピックと同様、「(1)まず、聖火に該当する火からハクキンカイロに点火をし」「(2)ハクキンカイロの火を種に、新たな火を起こし」「(3)その火をもとに聖火に火をともす」という手順を踏みます。本物の聖火のかわりに、ロウソクの火を使用しました。ロウソクの火以外に使用したものは次のとおりです。

順に、錆止め材のKURE5-56(25%増量キャンペーン缶ですが通常缶でも可能)、酸素缶(岩谷産業製)、ただのティッシュペーパー(カミ商事製)をこよりにしたもの、そして肝心のハクキンカイロ3Rです。(この実験では3Rを使用しましたが、本物の東京・長野オリンピック聖火輸送限定モデルは#Gを改造したものが使われています)

実験の方法。
まず、酸素缶の上の透明のキャップを外し、KURE5-56の押す部分とノズルを、酸素缶にとりつけます。下の写真をごらんください。

カイロを点火し、しばらく待ちます。
そして、フタをあけ、さきほどのティッシュのこよりを触媒部分に当て、酸素を噴射します。すると、触媒部分が激しく燃え上がり、こよりに火が移ります。これを聖火(のつもりの)のロウソクに移して実験は大成功に終わりました。

ただし、この実験を行う際に、生命以外に注意しなければならないことが2つあります。
1つは、カイロの損傷です。図のように上から酸素を当てると、触媒部分とカイロ内部に酸素が回り、それらの部分が激しく損傷します。ハクキンカイロ純正の東京・長野オリンピック聖火輸送限定モデルは、真横から酸素を補給するようになっていて、この欠点を克服しています。写真はわかりやすいように斜め上から酸素を当てましたが、実際にやる場合は、真横からでないとだめでしょう。

下の写真はこの実験で使った3Rと3R火口です。特に火口の損傷が激しく、完璧に穴があいてしまっていることが分かります。ハクキンカイロの火口は、通常の使い方をする限りはこのように損傷することはありませんが、酸素を吹き込むとガラス繊維が高温になって溶けてしまい、このように損傷します。それ以上に意外だったのは、中綿の損傷です。上から酸素を当てたため、内部のベンジンに引火して中綿の一部が強く焦げています。写真には写しませんでしたが、KURE5-56のノズル部分も、熱により先が溶けていました。

このように実験自体は成功しましたが、やり方を間違うとカイロや火口に激しい損傷を与える可能性があることと、燃えている火に酸素を吹きかけること自体が大変に危険であることから、これらの実験を検証することはおすすめできません。繰り返して書きますが、

よいこはまねしちゃだめだよ!

実験11 寒冷地テスト

ハクキンカイロは最低気温マイナス30度までの動作を保証していますが、でもそれは体に身につけた場合で、野外に放置するとだめかもしれないと心配する人がいるのでやってみました。

袋に入れたハクキンカイロを、下の白いタオルで巻き、さらに右の青い巾着袋に入れ、最低気温-14℃の場所に一晩放置しました。その結果、ぜんぜん問題なく発熱を続けていました。
カイロは3R、BM、Zippoハンディウォーマー2003年モデルの3種で、カイロ同士が重ならないように少し離しておいたのですが、どれも消えずに発熱を続けていました。
写真のタオルと巾着袋は、100円ショップダイソーで購入したもので各105円でした。
実験当日は、ひと晩で数十センチの雪が積もるような天候だったのですが、カイロはぶら下げていたためか平気でした。

当サイトでは、-30℃を超えた場所で立ち消えしたという報告もありましたが、残念ながらサイト作者がそんな極寒地に行けてないので、何がまずくてそうなったのかちょっと分かりません。ただ、心配ならばハクキンカイロを2,3個まとめて置き、互いが互いの熱で立ち消えを防ぐようにするとだいぶ違うようです。

あと、一晩で1mも雪が積もるときとか、横風10mの吹雪の日のような、焚き火ですら消える状況では当然ハクキンカイロは使えません。

実験12 ペットボトルで燃料を保管
一般的なペットボトルに、コールマンホワイトガソリンを入れ、逆さにしてひと夏を越させました。逆さにしたのは、フタの部分が腐食するかどうか試すためです。
ひと夏過ぎたところで確認したところ、写真のように、ガソリンが気化してボトルそのものがかなり膨らみました。
さらにもうひと夏過ぎたところで、すっかり忘れていたのを思い出して探したところ、フタが破裂して中身が全部気化したあとでした。2007年の夏はとても暑かったのと、フタのプラスチックの経年劣化が重なってこうなったようです。
この実験のように、放置すると破裂や、火気のそばでは爆発の恐れがありますので、飲料用のペットボトルにカイロ用燃料を入れるのは絶対にやめましょう。
サイト作者の実験は、破裂しても実害がないように、本宅とは離れになっている物置の中で行いましたが、知らないうちにボトルが破裂した直後の部屋で火気を扱うと、爆発的延焼の恐れがあって危険ですのでこの実験は決して真似しないでください。
追記すると、同じ物置に入れておいた他のベンジン用容器入り燃料には特に問題は生じませんでした。
なお、日本国内では、ペットボトルにガソリンを入れて町を歩いているとしょっぴかれますので、どっちにしてもやめといたほうがいいです。というか、ガソリンやベンジンを持って歩くだけで十分危険人物ですのでどっちにしてもやめといたほうがいいです。
炭酸飲料用のボトルなら、もう少し耐久性はありそうですが、どっちにしてもフタや容器は石油製品を入れる計算で作られてはいませんのでやめといたほうが安全です。

左は空のボトル、右がコールマンホワイトガソリンを入れてひと夏越したボトルです。あえて同じボトルで比べました。右のもののほうが全体的にふくらんでいるのが分かります。また右のものは手で触ると内圧のせいでだいぶ硬く感じます。
※右のものは、翌年破裂しました。危険ですので、飲料用のペットボトルにカイロ用燃料等を入れるのはやめましょう。

2年ほど放置して破裂したペットボトルのフタです。

切れた部分は撮影のため少しこじあけました。
フタの表面にも亀裂が入っています。

なお、このボトルのフタは、石油製品なんかを入れられたおかげでこのように破裂したものです。この実験は、このフタが飲料を入れるのに不適合ということを意味するものではありません。


実験13 燃料の比較

量が多いので別リンクにしました。こちらにどうぞ。


実験14 灯油は使うな

説明書に絶対使うなと書いてありますが、使うとどうなるかやってみました。
3Rの綿を交換(純正換え綿ではなく、そのへんの脱脂綿)し、タンクの重さを量り、灯油を25ml入れて再び量ります。燃焼後、もう一度量って、元の重さに戻るかやってみます。
ただ、灯油はとても揮発しにくく、灯油だけでは点火が困難なため、他社製カイロ用ベンジンを4:1の割合で混ぜました。

0日 1日 2日 4日 5日 7日 8日
灯油注入前(g) 38.1 49.8 54.1 50.0 54.1 47.6 53.2
灯油注入後(g) 55.4 57.0 57.8 56.9 57.1 57.2

3日目と6日目がないのは、24時間以上発熱していたためです。5日目の燃料注入後の値は記録をうっかり忘れましたが57g前後だったと記憶します。
発熱が終わってもタンク内には必ず灯油が半分以上残り、燃料注入時は毎回あふれました。(上記の燃料注入後の値は、余分な分を絞り出した後です)そして、燃焼時間はかなりばらつきがありました。20時間くらいのこともあれば、40時間近かったこともあります。発熱は、体感ですが相当少なかったです。つまり、灯油を使うと、低い発熱量で比較的長く反応が続き、しかも、タンク内には揮発しきれなかった分が毎回残る、という、相当最悪な結果になりました。今回の実験ではカイロ用ベンジンもまぜていますので、実際に反応した成分も、半分近くがベンジン由来成分で、灯油の成分はあまり反応していないとみられます。

この実験のすぐ後に、燃料をホワイトガソリンに変えて同様の実験を続行しました。

9日 9.5日 10日 11日 12日 13日 14日 16.5日 17日
ホワイトガソリン注油前(g) 51.0 54.1 54.0 50.7 48.9 47.5 47.3 44.4 54.8
ホワイトガソリン注油後(g) 56.6 55.7 55.8 56.7 56.2 55.4 55.6 56.1 55.9

14日目からいきなり16.5日に飛ぶのは、30時間以上発熱が続いたためです。
9日のあとが9.5日になるのは、発熱が12時間ほどで止まったためです。9.5日から10日も同様です。
9日から14日までは、ホワイトガソリンが12.5ml(カップ1杯)でさえ必ずあふれました。16.5日目になってようやく、やっと16mlほどが入りましたが。

このように、いったん灯油を使うと、燃料をベンジンやホワイトガソリンに切り替えても、タンク内に残った分はしばらく残ったままで、毎回ベンジンはあふれます。やっとホワイトガソリンが半分入るようになったのは、灯油をやめてから実に7日後でした。
ホワイトガソリンを使っているにもかかわらず、点火時に火口から白い煙が出ますし、火口にもよくなさそうです。発熱量も体感でしか分かりませんが弱くなりました。(消費している燃料の質量が通常時よりも少ないので、発熱量が減っているのは確かだと思います)そんなわけで、たとえ非常時であっても、灯油の使用はおすすめできません。カイロが一発でだめになります。
古い時代の説明書で、悪い燃料を使って綿がだめになる、という状況はこのような状況を指すものとみられます。ちなみに、振って残存灯油を振り出そうとしましたがたいして出ませんでした。

実験15 重質ナフサと合成イソパラフィン系炭化水素

この実験は実験13の続きの実験に当たるので、実験13のページに一緒に掲載しました。


トップページに戻る