コールマンポータブルイージーウォーマー

Model 170-6793

2008年9月出荷開始

※ 2009年9月出荷開始の Model 170-6853 [BRWON]と、Model 170-6852 [RED]もあります。袋と本体の色がそれぞれ、茶色と赤です。性能等は2008年モデルとほぼ同じですが、附属パーツのバッテリーチューブは一部改良されています。(後述)


コールマンジャパンが発売した、触媒式カイロです。
まあ、ひとまず写真を見ていただきましょう。

全部のパーツを裏にしたところ


当サイトを熱心にごらんになっている方は、この製品を見てきっと少なからず衝撃を受けたと思います。
口に出して言っていいのか分からないけど、どっかの会社のどっかの製品に何かとてもよく似ているような気がする、いや。敢えてどっかのなどとと遠回しなことを言う必要はないでしょう。ずばり、その製品を並べた写真を撮りました。ごらんください。ナショナルカイロBG-304(左)と、コールマンポータブルイージーウォーマー(右)です。

この写真をかたずをのんで見続けている方が、次に考えることはだいたいサイト作者としては予想ができています。ずばり、火口の互換性はあるのかないのか。そう、今、この写真をごらんの方はきっとそう思っているに違いありません。では、次の写真をどうぞ。

結論を申し上げましょう。火口は差し替えが可能でした。ただし、コールマンのほうがわずかに小さいため、ナショナルカイロの火口をコールマンポータブルイージーウォーマーにつけると、非常に外しにくくなります。逆に、コールマンポータブルイージーウォーマーの火口をナショナルカイロにつけると、ゆるゆるで中で回転してしまいます。が、こちらには対処法があります。

ペンチのようなもので軽く火口を左右に引っ張り、わずかに変形させることによって、外れにくくなります。


さらに、この火口を燃料を入れたナショナルカイロにつけて、点火してみました。無事点火できたか、というと、今のところ当たり前のように動いてます。
しかし、ただ動くだけじゃつまんないので、点火にコールマン純正点火器ではなく、ハクキンカイロのプラチナム点火器やナショナルカイロの点火器を使ってみました。
その場合、点火に成功することもあるのですが、失敗することも多々ありました。そして、失敗する場合、コールマン純正点火器(バッテリーチューブ)で点火すると、確実に点火できました。
やはり、乾電池2個のつもりで設計されているコールマンポータブルイージーウォーマーを点火するのに、電池1本のハクキンやナショナルの点火器では力不足のようです。
また、ハクキンカイロプラチナム点火器は、押したときに電池が中に押し込まれてしまうのでコールマンポータブルイージーウォーマーはうまく点火できません。これは電池のマイナス極とばねの間に写真の用にアルミ箔で作った玉を入れて点火するとうまくいきました。が、これでも失敗することがあります。
結論を言うと、やはり、コールマンポータブルイージーウォーマーは、電池2個の純正点火器で点火したほうが安心です。

一応、代用点火器も作ってみました。というか、全然加工してませんが、単3電池2本の電池ケースです。ホームセンターとかで売っている、電子工作用のやつです。端子の部分がスナップ式のものと、写真のような端子式のものがあるのですが、スナップ式じゃなくてこちらを買ってください。端子部分を少し折り曲げるとできあがりです。

このまま、片方の端子を火口の赤い部分に、もう一方の端子を火口の別の場所に当てると点火できます。ハクキンカイロプラチナムやナショナルカイロ用点火器よりは、こちらのほうがうまく点火できました。ただし、当サイトで今まで紹介してきた方法よりもショート(短絡)しやすくなっています。押しつける時間は数秒にして、電池もなるべくマンガン電池にしたほうがいいです。アルカリ電池まではまだ平気かもしれませんが、ショートって何? とかいう方はそれ以外のタイプの電池(ニッケル水素電池やリチウム電池)は使わないでください。また、点火後は電池は外して、ショートの恐れのないようにしまっておいたほうが無難です。

端子部分の拡大です。

サイト作者は単3電池2本用の電池ボックスを使いましたが、単4電池2本用の電池ボックスでも恐らく作れます。


ハクキンカイロやナショナルカイロの点火器で、コールマンポータブルイージーウォーマーが点火できるのならば、逆に、コールマンポータブルイージーウォーマーの点火器(バッテリーチューブ)で、ハクキンカイロのプラチナムやナショナルカイロは点火できるのだろうか。その素朴な疑問に対しては、やってみた結果、一応、点火はできました。ただし、ハクキンカイロ、ナショナルは共に乾電池1本使用です。コールマンは2本使用で電圧も2倍になっていますから、火口の電熱線が痛みやすいかもしれない、という可能性はあります。ので、当サイトではお勧めはしないでおきます。


図に乗って、こうやってコールマンの火口をつけて点火したナショナルカイロを、コールマンのケースに入れてみました。当然、ちゃんと入りました。逆に、コールマンポータブルイージーウォーマーをナショナルカイロの袋に入れても、ちゃんと入ります。

そしてみなさんが気にするのは、「このコールマンの火口(プラチナ触媒)は手にはいるのか」ということだと思います。
2008年10月に、プラチナ触媒のパーツとしての出荷が始まった模様です。部品名:ウォーマーカタリストパーツ、品番:170-6793A、価格は税込み735円です。(情報提供:kuri.氏)
なお、形状互換なのは、ナショナルカイロのうち、標準型と呼ばれる機種のみです(BG-302、304、310及び、型番のない時代の「ナショナル黄金カイロ」)。他のモデル(薄型、ミニ等)は火口の形状が異なりますので使い回しはどっちにしてもできません。


書き忘れましたが、燃料20mlで18〜24時間保温モデルです。火口は100回程度使えると書いてあります。
また、発熱中に写真のように火口をぐるっと90度回転させれば消火できるとか書いてありますが、なんかとっても熱そうな気がするんですが....


コールマンでのパーツの名前は、フタ→ウォーマーカバー、本体→ウォーマー本体、袋→収納ケース、点火器→バッテリーチューブ、燃料カップ→燃料カップ、火口→触媒パーツ、燃料→カイロ用燃料です。
電池は単4、2本、別売りです。もちろん燃料も別売りです。

消耗パーツは2008年11月までに出荷になりました。(瑠璃さん情報)
ウォーマーカタトリパーツ(触媒パーツ):『170-6793A』 735円
ウォーマーバッテリーチューブ:『170-6793B』 525円
ウォーマーフューエルカップ(燃料カップ):『170-6793C』 210円
ウォーマーケース(収納ケース):『170-6793D』 525円 ※色は2008年モデルと同じで緑色。
です。何故か、マニュアルとパーツ名が違ってますのでご注意ください。


いずれにしても、何故このタイミングでこのような互換機? とか、ホワイトガソリンを売ってるメーカーの製品なのに、ガソリン使用不可と明記してあったり(指定燃料は、「カイロ用燃料」です) 何故?があまりに多すぎる謎の製品です。
※ 2009年モデルでは、指定燃料は「市販のカイロ用燃料、またはオイルライター用燃料」になりました。


念のために書いておきますが、当サイトのまねをして火口やパーツの交換をして何らかの事故や不具合が発生しても、当サイト作者は何の責任も負いません。


この製品の2008年モデルには、爪楊枝1本で以後一切使用不可能になるというセキュリティホールがあります。このセキュリティホールについてはこちら


製造元の製品サイトはこちら

一応、バーコードを紹介しておきますと、4992826544546です。
2009年モデルのブラウンは4992826545208、レッドは4992826545192です。


なお、一部の販売業者が「ポータブルイージーワーマー」と表記していますが、メーカー(コールマンジャパン)及び製品添付の説明書の表記は「ポータブルイージーウォーマー」なので、当サイトでは今のところこちら(ウォーマー)の表記に統一しています。


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